畳の基礎知識
畳とは、畳表、畳縁、畳床からなる日本固有の敷物で、日本建築文化の変遷とともにその形状をかえてきました。 平安時代には板敷の部屋に厚畳を寝台として用いたり、高貴な人が座る敷物などとして部分的に用いられました。 部屋全体に畳を敷き込むようになったのは、鎌倉時代〜室町時代の書院造りが完成されてから、庶民が畳の生活をはじめるのは江戸時代からです。現在市場に流通する畳は、大別して4種類の畳表(国産天然イ草・海外産天然イ草・和紙・PP)と、3種類の畳床(わら床・藁サンド床・建材床)の組み合わせからなります。
畳表の素材
伝統的な畳表は天然のイ草を緯糸として、一枚の畳表には4000本〜8000本のイ草が使われて織り上げたもので、一般的な畳に用いられてる丸藺、昔柔道畳に用いられ、近年人気の高い琉球畳用の三角藺があります。丸藺、三角藺は国産品以外に中国等の海外品が約8割流通しています。 また、和紙を加工した和紙表、ポリプロピレン製のPP表などがあります。からです。現在市場に流通する畳は、大別して4種類の畳表(国産天然イ草・海外産天然イ草・和紙・PP)と、3種類の畳床(わら床・藁サンド床・建材床)の組み合わせからなります。
畳床の種類
伝統的な畳床は天然の稲藁を縦横交互に重ね圧縮した状態で縫い上げ、最低4段、高級品では6段以上を使用します。畳床の出来映えは畳本体の仕上がりの基本となります。 現在は、藁床の芯をポリスチレンフォームにかえたサンド床と、藁を全く使用せずにタタミボードやポリスチレンフォームなどで構成された建材床があり、各種機能性を付加したものや薄畳用など多種多様の畳床があります。
畳縁
神社仏閣、茶室以外では特に決まりはないのですが、畳やお部屋の格にあった物を選んで貰いたいです。素材は、絹、錦、麻、綿、化学繊維等で、織柄の有るものと無地でたくさんあります。
畳のサイズ
名 称 | サイズ・寸・表示 | 地 域 |
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京間(関西間) | 6尺3寸×3尺1寸5分 | 京都を中心とした関西地方 |
中京間(三六間) | 6尺×3尺 | 名古屋を中心とした中京地方 |
江戸間(関東間) | 5尺8寸×2尺9寸 | 東京を中心とした関東地方 |
団地間 | 5尺×2尺5寸 | 団地など |